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つむぎとうか

   
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touch or・・・?
カイルカ。DIVA2のフロイラインとネコサイバーで。
趣味全開なので注意してください。

今日は何の日?botが 11/22はTHANKS PETS DAYって呟いてたから・・・
最初にごめんなさいと謝っておきますね!



情緒のない話をしよう。
電脳空間では衣服で温度調整する必要はない。年中快適を保障されているからだ。
ボカロたちの格好はマスターの意向により、気まぐれにカスタマイズされるに従うのみ。
彼と彼女が暮らすフォルダの名前は、現在“お嬢様と飼い猫”となっていた。

「俺はかわいいペットには程遠いんだが」
「いえ、こんなに愛らしい獣もそういませんよ」
にこり、蕾が開くように笑んで、傍らのカイトを撫でる。尻尾とか耳とか、毛はないから妥当な判断だが。
色白のルカに、清楚なフリルドレスはよく似合っている。
ちょっと前までは揃って水着だった。
露出度も季節無視も酷いのでマスターに抗議したら、『ハードロックでSM主従とどっちがいい?』と二択を迫られた。あのひとはおかしい。
カイト自身の海パンはまだ我慢できたのだが、ルカなんてあらわになった項とか刺激的すぎるでしょう!――という類のことを力説した時点で、『マスターもカイトさんも同類です』としろい眼で見られた。

マスターが比較的布地面積の多いフロイラインを選んでくれたのは幸いだったが、どちらにせよカイトのネコサイバー化は避けられなかったわけだ。
コスチュームチェンジで性格が変わるわけもないが、羞恥心は抑えることができない。
「熱でもあるんですか?」
紅潮していますよと、冷たい手のひらがぴたり密着する。じっとしていては額もくっつけられるかもしれない。
「気軽に近寄るのはやめてくれ。ルカは知らないかもだけど」
ネコは草食じゃないんだよ?
ふわり、驚いて目を見張る彼女を怯えさせないように頬を包む。
そろそろ理性が限界だから、一瞬だけ唇を奪って離れた。
(頭を冷やしに、フォルダの外を散歩してこようか)
この身なりは恥ずかしいが、これ以上一緒に居るほうが危ないと考えた。
やはり本能が勝ってしまうのか、水着の時のようにコントロールが利かなさそうだ。

デスクトップに出たら、すぐ後ろにルカがついて来た。これでは意味がない。
「広い所なら妙な気も起こさないでしょう?カイトさんと別行動は嫌です」
ああ、全く。
「マスター!今すぐ俺の衣装をデフォルトに戻すか、ルカに警戒心プログラムをインストールして下さい!!」
抱きすくめたい衝動をぎりぎりで堪えて、カイトはマスターに向かって叫んだ。聞き届けるまで喚き続けてやる。
触れたら最後、大切な彼女を壊してしまうだろうから。

終わり

「とんでもない猫よね、はぁ。ちゃんとルカと仲良くしなさいよ」(によによ)
「黙れ野次馬マスター。ルカに手出しするなって勧告したどの口がそれを言いますか」


 

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